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2022年、新年のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます!

2021年はコロナ禍にあって、地元七尾市でのコーヒースタンド併設ショップをオープンし、地元の皆様方ならびに当サイトをご利用の皆様には大変お世話になりました。改めまして心より御礼申し上げます。本年は、ようやく完成しましたリアルショップとオンラインショップの更なる発展と融合を目指し、一層精進して参りますので、引き続き、ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

新春ということで、オープン以来全く更新できておりませんでした当サイトを更新していきたいと思います。

2014年から2022年へ。

あいかわらず、我が家では元日19時にはテレビの前でシャンパンを開けている。
記憶が正しければ、もう10年は同じことをやっていると思う。

NHKで毎年放映される『ウィーン ニューイヤーコンサート』を心して聴くためだ。

 

しかし、今年はテレビの接続が不調で、残念ながら音源をオーディオ機器に転送できず、テレビ本体の小さなスピーカーに頼ることになってしまった。去年までは古いヤマハのスピーカーで聴いていたのだが。

そんな不調なテレビと美味しいシャンパンを前にして、いつもより少しだけ感慨深いコンサートがはじまった。

 

世界遺産のウィーン市庁舎前で年越し

さかのぼること8年。

2014年元日、僕はオーストリアのウィーンにいた。

フランス留学中のクリスマス休暇で東欧に出かけようということで、フランス・ボルドーからはるばる出かけた。当時のことを思い出すと、理由はいくつかあったのだが、ひとつはウィーンで音楽が聴きたいということと、旅行をすれば風呂に入れるということの2点にあったと思う。(間借りしていた僕のアパートにはシャワーしかなく、バスタブに飢えていたと思う。)

 

 ウィーン市内に点在する美術館と様々なオーケストラのコンサートに通い詰める、今思い出しても贅沢な2週間の東欧旅行のハイライトが、ウィーンフィルが毎年開催しているニューイヤーコンサートだった。もちろんコンサートのチケットなど手に入るはずもないのだが、偶然にも市庁舎前の広場でニューイヤーコンサートを聴けることを知った。

 

バレンボイム指揮のニューイヤーコンサート

元旦から市庁舎に集まったウィーンっ子たちに紛れ込むと、新年を祝うウィンナーワルツが流れはじめた。アンコールの「美しき青きドナウ」で市民たちは踊りはじめ、最後にはお馴染みの「ラデツキー行進曲」をウィーンっ子たちと共に手拍子をして、盛り上がりは最高潮に。踊るようにして帰っていくウィーンっ子たちを見て、日本の渋谷で騒ぐ若者たちとは対照的な国民性(市民性)を知ったのだった。

 

ともかく、ウィーンで新年を迎え、世界遺産の一部となっているウィーン市庁舎でニューイヤーコンサートを聴けたというのは、私の人生の中で最も彩り豊かな特別な瞬間だった。人生の大きな分岐点であるとも言えるほどの体験だった。

そして、この2014年のニューイヤーコンサートの指揮をしていたのが、巨匠ダニエル・バレンボイム氏である。

 

2022年、、、8年ぶりに舞台に立った彼の指揮を眺めながらシャンパンを呑み、ふと2014年の出来事を思い出してしまったのだ。そうなれば、不調だったテレビとスピーカーの接続などはどうでもよい。肝心なのはテレビから流れる貧弱な音質よりも記憶の音が常に勝者であるということである。一瞬にして私の記憶の中のウィーンの音が蘇ったのだ。

 

この数年で世界は大きく変わり、そしてコロナ禍を経て(いまだ現在進行形ではあるが)2年ぶりに有観客開催となったニューイヤーコンサートを見て、確かに時間の経過を実感した。今、私たちを取り巻く状況には多少の不具合が生じているが、私たちはこの世界がもっと良いものであることを思い出すことができる。私たちは過去の体験を携えて、何度でも勝者となりうることを知っているのである。

良い時間を提案できるショップを目指して

当社は、2014年に出逢ったラベンダー農園「ブルーダルジャン」の輸入からはじまった。

お互いに輸入・輸出がはじめての人間同士のやり取りから始まり、試行錯誤を経てなんとか輸入許可を取得し、第一便が到着したのが2014年12月の暮れの頃だった。

2014年12月に到着した第1便の商品

当時のブルーダルジャンといえば、自分で育てたラベンダーからオイル(精油)を抽出し、石鹸やスキンケアなどを作り、地元のマルシェや販売所などで手で販売する。ほぼ南フランスでしか流通していないローカル商品だ。

なんせ人口8人しかいない山の中。僻地中の僻地のブランドである。いや、ブランドと呼べるものではない。フランス人らしく、ラベル貼りも適当、梱包も雑、ビン類は割れて到着する…などなど当初は問題しかなかった。

 

それでいても、唯一無二の香りを醸し出す、ブルーダルジャン農園が生み出す極上のラベンダーは世界中どこを探しても他にはない代物だった。

2021年、コロナ禍で撮影したブルーダルジャン商品

ラベンダー農園「ブルーダルジャン」との出会いから8年。

このラベンダーの香りを伝えるべくスタートした事業は、予想だにない展開となり、さまざまな人との出逢いにも恵まれて、ようやくひとつの形になろうとしている。まだまだブランドづくりの道半ばではあるが、ようやく行き先が見えてきたような気がしている。

2021年、コロナ禍において地元七尾で店舗を構えたというのも、行き先のひとつであろうと思う。オープン3ヶ月足らずで800名を超える「地元のお客様」との出会いがあった。

 

「フランスの香り」をテーマにして開設したリアル店舗では、薫り高いコーヒー&紅茶をはじめ、オンラインでは体験できない時間を提案するショップとして運営していく。この世界は美しいもので溢れているということを思い出すためのショップとして。

本年もよろしくお願いいたします

まだまだ未完成な店舗(まるでサグラダファミリア)ではありますが、オンラインストア、リアル店舗ともにより良いショップづくりを目指しております。至らぬ点が多く何かとご不便おかけすることもあろうかと思いますが、どうかご容赦頂けますと幸甚でございます。

2022年も皆様が御健勝で御多幸でありますよう、心からお祈り申し上げます。

2022年元旦
あっさんぷらーじゅ合同会社
代表社員 社長 金子竜得

ABOUT ME
あっさんぷらーじゅ合同会社
代表 金子竜得
1992年生まれ・石川県出身 / フランス・ボルドー留学を機に出逢ったラベンダー農家「ブルーダルジャン」と意気投合し、輸入を決意する。日本販売元として起業し、「ラベンダー農家」と南フランス文化を伝える。 アート・旅行・オーディオ・カメラが趣味。